2002年5月2日、国際石油資本メジャーのエクソンモービルは、米ニューヨークタイムズ紙に「水素、その将来と課題」の広告を行った。
「課題を克服すれば水素は重要なエネルギーになる」「自動車企業と協力して、先端技術の開発に取り組んでいる」と強調した広告内容だった。このときの”自動車企業”とはGMを意味していた。
一方、BMWはGMの子会社 オペル社と共同で水素圧入タンクの開発を行っていた。その結果、世界初の燃料電池車 Hydrogen 7を開発した。しかし、あまりにも製造価格が高く(注:噂によると億円単位)市販は困難だった。
ところが、今年6月に行ったトヨタとの合意により、トヨタは燃料電池車の技術をBMWに提供するに至った。トヨタは2015年をめどに燃料電池車を発売する計画だが、BMWと組むことで陣営づくりに着手した思われる。トヨタが今回、燃料電池車の技術までBMWに供与するのは、次世代環境車の“本命”と位置づけていることを意味する。エクソンモービル社の広告の意図にも一致する。
0 件のコメント:
コメントを投稿