2018年9月2日日曜日

後輪駆動車の走り


最初に感じたのは「やはりコンパクトな後輪駆動車は運転が楽しくて上質だなぁ」ということ。カーブを曲がる時には、軽快に車両の向きが変わる。旋回の後半でアクセルペダルを踏み込むと、駆動している後輪にしっかりと荷重が加わり、車両を前方に力強く押し出す。このプロセスがとても分かりやすい。
そしてコンパクトカーといえども後輪駆動車だから、運転席が前後輪の中央よりもかなり後方に位置する。空間効率では不利なレイアウトで、ホイールベース(前輪と後輪の間隔)が2690mmに達する割に後席の足元空間は広くないが、運転席が後輪に近いから車両の動きはつかみやすい。
操舵感やアクセル操作に対する反応は、BMWの上級車種と同様に正確で、これも車両との一体感を高める。低重心で前後輪の重量配分もバランスが取れているから、走行安定性も良い。このあたりはスカイアクティブ以降のマツダが求める進化した「人馬一体」の感覚にも近いだろう。厳密には違うが、走りの味付けは同じ部類に入る。


1.6リッターのターボは2リッター並みの動力性能を発揮して、4000回転を超えた領域の吹き上がりも良い。このシャープな感覚もBMWらしい。車両重量は1430kgでボディサイズの割に重いが、性能的には十分だ。JC08モード燃費も16.6km/Lだから悪くはない。

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