2012年7月20日金曜日

2012 Green Good Design Award




2012年グリーングッドデザイン賞が、BMW i8コンセプト、BMW i3コンセプト及びMINI Rocketmanコンセプトに贈られた。持続可能な製品のコンセプトに対して贈られる賞である。BMWグループは初めてこの「 2012 Green Good Design 賞」を獲得した。



BMW I8コンセプトのデザインは、技術と美学の両者を完璧に受け入れている。その設計の物語性と低めのシルエットは、動的な力の感覚を発散している。 大きな窓と空力のよさをさらけ出し、効率の最大化へ取り組んでいる。また、革新的な軽量化を果敢に取り入れている。さらに、強健な性能は、インテリアの最先端の設計によって如実に表現されている。抜きん出ている機能としては、ドライバ指向に徹すると同時に、再生可能な原料を使用していることである。

i3コンセプトおよびMINI Rocketman Concept 01に関しては、こちらの記事を参照されたい。

2012年7月15日日曜日

BMW Hydrogen 7




2002年5月2日、国際石油資本メジャーのエクソンモービルは、米ニューヨークタイムズ紙に「水素、その将来と課題」の広告を行った。

「課題を克服すれば水素は重要なエネルギーになる」「自動車企業と協力して、先端技術の開発に取り組んでいる」と強調した広告内容だった。このときの”自動車企業”とはGMを意味していた。

一方、BMWはGMの子会社 オペル社と共同で水素圧入タンクの開発を行っていた。その結果、世界初の燃料電池車 Hydrogen 7を開発した。しかし、あまりにも製造価格が高く(注:噂によると億円単位)市販は困難だった。



ところが、今年6月に行ったトヨタとの合意により、トヨタは燃料電池車の技術をBMWに提供するに至った。トヨタは2015年をめどに燃料電池車を発売する計画だが、BMWと組むことで陣営づくりに着手した思われる。トヨタが今回、燃料電池車の技術までBMWに供与するのは、次世代環境車の“本命”と位置づけていることを意味する。エクソンモービル社の広告の意図にも一致する。

2012年7月14日土曜日

BMW Z1



 BMW Z1の愛好者が世界中からミュンヘン本社に集まってきた動画。独特のドアの動きや気流の制御が素晴らしいことがよくわかる。魅力いっぱいのスーパーカーだが、高級車への需要が高まっている世界市場を反映して新しいモデルが開発されている。

” Z1は、BMW・フォルシュング&テヒニーク で開発され、1989年3月から1991年6月まで製造された2座席ロードスターである。Z1は通常のドアのように外側やガルウイングのように上方に開く代わりに下方のドアシル(ドアの下部、前輪と後輪の間にある梁)内に収納されるドアを持っていた。わずか8,000台しか製造されなかった。また、全てのボディパネルを取り外した状態でも走行することができた。”詳しくはこちらに。

2012年7月12日木曜日

BMW 2 シリーズモデルか?

ドイツの特許及び商標登録事務所に登記された新しいトレードマークを見ると、BMWは2シリーズを開発する意図があるものと思われる。確かめられたわけではないが、登録されたトレードマークは、228,230,235であり、新規の小型車に使われるものと考えられる。 今年6月にもM2モデルのトレードマークを登録しているが、今回は明らかに2シリーズに使われると思われる。詳しいことは何も分からないが、この新しい2シリーズは、後輪駆動車である可能性がある。しかも、228,230,235のモデル番号から推察するに、6気筒エンジンの恩恵をうけることになるかも知れない。噂に過ぎないが、2015年には販売されるかもしれない。ただし、BMWはこの件についてはしては沈黙を守ることに決めている。 もしも2シリーズが6気筒エンジンならば、運転する最後のクルマにしたいと思う。BMWの「シルキーシックス」を体験したいからだ。

2012年7月11日水曜日

BMWの支配者は誰なのか


ヨハンナ・クヴァントは、実業家ヘルベルト・クヴァントの秘書を永く務めた後、クヴァントの3度目の妻となる。この人物ヘルベルト・クヴァントは、戦前 倒産の危機に瀕していたドイツの自動車会社・BMWを救済したことで知られる。

ヨハンナ・クヴァントは、1997年までBMW顧問会のメンバーを勤めたが現在は引退している。しかし、現在も同社株の16%以上を所有する大株主である。フォーブス誌による2007年度世界長者番付の67位。多分現在も女性として世界で最高の金持ちである。温泉地として知られるフランクフルトに近い町、Bad Homburgで静かに暮らしている。2010年、ドイツ政府は、彼女の文化および社会的貢献に対して表彰した。

クヴァント家の人物の八名は、現在、ドイツの長者番付100位に名を連ねる。ヨハンナのほか、息子シュテファン・クヴァント(BMWの株式の17.4%)と娘スザンネ・クラッテン(BMWの株式の12.5%)は経済誌フォーブスが発表する世界長者番付の常連でもある。この二人は現在BMWの大株主であり、同社の役員会のメンバーでもある。一方で、クヴァント家一族は取材などをほとんど受け付けず、その詳細は謎に包まれている。

いずれにしても、BMWの実質的な支配者はクヴァント家であると考えられる。ヨーロッパの自動車会社では、BMWのように一族が支配していることが多い。たとえば、プジョーもそうだ。今回、「三河の殿様」として知られる豊田家と提携することになったのも一族支配と関係がないとは思えない。

2012年7月10日火曜日

BMWと炭素繊維




BMWはずいぶん以前から炭素繊維を車体構成部品としての開発を行ってきた。電気自動車やハイブリッドのBMW i sub-brandには大量の炭素繊維を使って軽量化を図っている。この炭素繊維は日本の化学会社が深く関わっていることも事実である。トヨタは提携を通じてBMWのこの技術を活用するだろう。上のYouTubeは、iPhoneで画像を収集して自作の動画である。下は、BMWが制作した動画で、トヨタはこの加工技術が欲しかったのだろうと推測するが間違いか。動画に対してのコメントに「geeting toyota」(おめでとうトヨタ)とある。同じ思いをしたのだろう。

2012年7月9日月曜日

BMW i3 の販売価格



BMW i3 Concept

ロンドンにはBMW i3の展示店舗まで開店した。また、トヨタとの提携が正式になったことからBMW i3の販売価格が話題になっている。確かなことではないが、販売価格はエントリーレベルの5シリーズと同じぐらいになるようだ。とすれば、こんのような小型車に多額の金額を払うとなれば、たとえ豪華な内容であれ決してよいことではない。


ただし、忘れてならないことはBMW i3はたくさんの新技術を採用していることだ。炭素繊維を大量に使用した車体であり、環境にやさしいクルマであることは間違いない。


BMW i3の価格がエントリーレベルの520iと同じような価格設定に終わるなら、それはあまりにも独占的であるがおそらく言い値の価値があるでしょう。現時点でのBMW  520iは€35.000 から €40.000 ($43.000 – $50.000)の間である。

何れにしても、いつBMW 3iが市場化されるのか、そして公式の価格が店頭に表示されるのを待つしかなかろう。

2012年7月8日日曜日

ロンドンでBMW i3のショールーム開店



2013年に市販されるBMWの量産EV(電気自動車)第一号「i3コンセプト」と「i8コンセプト」のCM。近未来ではなく来年には販売が開始される。それに伴ってロンドンではBMW i ショールームが開店した。ロンドンが最初の会場として選ばれたのは、ヨーロッパの主要な大都市としての重要性と世界的なトレンドセンターとしての影響力が考慮されたためだ。



 顧客の求めは変化しつつあり持続可能な移動体は近代的な都市生活にはますます重要になってきている。ロンドンだけでなく世界中の多くの都市が直面している挑戦は環境と交通混雑である。この問題は革新的で持続可能な移動体を必要としている。


ショールームの開店と合わせて、BMW 3i クーペの内装と材料を発表した。昨年のフランクフルトモーターショーで披露したものよりもさらに高級感を高めた。オリーブの葉っぱから作られた天然染色材が内装の皮革に使われている。この染色によって新しい色彩「Cassia」が生み出された。耐久性を最大限高められしかも環境への影響は最小限に押さえられた。皮革と高い品質の木質材が組み合わされてインストルメントパネルとドアトリムを形成しているので心地よいラウンジの雰囲気を生み出している。

2012年7月7日土曜日

ツインターボ3気筒エンジン




BMWが3気筒エンジンを開発していたことは数年前から知っていた。ビデオはこの新しいエンジンをおもしろい表現で説明している。一気筒は500CCで合計すると1.5Lになる。このエンジンは近く1 SeriesとMiniに搭載されるようだ。

BMW's new three-cylinder engine

この新エンジンは約150馬力を稼ぎ、まもなく発表される前輪駆動車に設置される。しかし、伝えられるところによると、BMW 3シリーズには搭載できないようだ。その理由は、ビデオにもあるようにエンジンは横置きになり、これが何らかの問題を引き起こすからのようだ。
BMW's new three-cylinder engine

この小型エンジンを前輪駆動車やMiniに搭載する決定はやや理解に苦しむ。なぜならば、これらの車は小型とは言えこのエンジンでは馬力が足らないだからだ。ツインターボやValvetronicを併用して性能を高めることで顧客に満足させられのるか、また燃費はどうなのかという懸念は残る。

2012年7月6日金曜日

前輪駆動のBMW 1 Series GT

昨年9月パリで発表されたBMW 1 Series GT Conceptは、何と前輪駆動車に変わっていた。これはBMWの前輪駆動車最初のモデルになる。従って、1シリーズとしては現在のF20は、後輪駆動としては最後になるようだ。確かに前輪駆動に変えることで後部座席の空間を広げることができる。昨年からこの変更は噂されていた。BMWグループのMiniでは前論駆動が最初から採用されて来たし、その技術を持ってすれば何ら問題なく変えられるだろう。しかし、後輪駆動だからBimmerに乗る人が多い中わざわざ前輪駆動に変える必要などないと考える。少なくとも私は乗りたくない。

2012年7月5日木曜日

ConnectedDrive



ある条件下で自動運転を可能にするConnectedDrive Connect(CFC)システムの詳細が発表された。高度自動運転プロジェクトマネジャーは、約5000キロの走行テストを敢行したことを明らかにした。

CDCシステムは、交通状態を分析・認識しながらブレーキをかけたり、速度を上げたり、必要ならば他の自動車を追い越すことができる。このシステムには、正確な情報を得ながら安全に運転するために、カメラ、GPS、レーダーと超音波システムが使われている。


BMWによって開発されたシステムは、自動車を操縦し遅い自動車を追い越すことができる。 システムは前に遅い車を認識し、追い越し車線が空いていると認めたときは、毎時130キロの速度で追い越しを行う。 "これはドライバーにとってまったく新しい状況や経験でした。自律システムによって車を完全に制御し奇妙な感じです" と担当者はコメントした。 上の画像は、ConnectedDrive Connect システムを設置した次期5シリーズだ。最近では、Googleが同じような自動運転車の開発をしていることが発表された。"Fun to drive"をうたい文句にしているBMWが自動運転技術を開発していること自体に奇妙に思える。安全性の追求だろうが居眠り運転者による追突防止を早期に完成させることの方が重要なのではなかろうか。たとえば、下の動画のように。


2012年7月4日水曜日

トヨタのスポーツカー「Supra」

日本はともかく欧州では、BMWとトヨタ自動車の提携の話題が尽きない。トヨタが次期トヨタSupraを開発されていることは明らかになった。そのための最善の策としてBMW 6シリーズからアイディアを借りることが進められているようだ。

ひと言でいえば、BMWは、エンジン、プラットフォーム(台車)、それにいくつかの部品を開発する。そして、トヨタはコストカットの面での努力をする割り当て分担をすることになる。もちろん、日本のトヨタは、外装デザイン、内部スペース、あるいはトヨタが必要だと考える”おもちゃ(toys)”の開発責任を担う。(おもちゃを使わせられる日本人ドライバーには気の毒だが、そのように記事には書いてある)

 審議のほどは分からないが伝えられるところでは、BMWでも安価な大型クーペを作ることはできるが、市場から要求されているのは、6シリーズ、またはトヨタがつくるデザインとはかけ離れたものだそうだ。それは、台車に別の味付けをするような純粋に高速で走るスポーツ車であり、BMW 6シリーズでは与えられない味付けかもしれない。


BMW F12/F13は本当に素晴らしいGTクルーザーであり、山道にもタックルできると考えられたが、それはいくつかの日本車の好みに対抗できるものではなさそうだ。とはいえ、いくつかまあまあの話がある。たとえば、新しいトヨタスープラは、BMW I8からいくつかの技術を借りることだ。

全体的には、トヨタスープラとBMWの次世代モデルは、このコラボレーションから予想よりもよい内容になる可能性がある。

 以上が、今日入手した報道内容だが、トヨタとBMWの提携はWIN-WINの結果を生むように思えて来た。日産のカルロス・ゴーンが言っていたが、800万台の生産台数を確保できる自動車会社だけが将来生き残れると。BMWとトヨタの今回の決断はこのような事情も反映されているのだろう。

ヘッドアップディスプレイ

すでに3シリーズにオプションで採用されている新しい BMW の HUD(ヘッドアップディスプレイ) の大きな魅力は、カラー表示、かなり強い印象をうける。その理由は、BMWが目標にしているのは戦闘機のHUD並みの性能だからだ。 「プロジェクターは平均よりもよりよいものが必要であり、風防ガラスは、いくつかの重大で関心の高い情報を、ドライバーに伝える」技術を使っていると開発担当者は語る。
事実、ユーロファイター ジェットのテストドライーの眼でも、「 BMW のシステムはより良い情報が表示され、飛行機に使われている単色のディスプレイよりも優れている」と語っている。

2012年7月3日火曜日

トヨタとBMWの提携には「スポーツ車」もか?

ハイブリッド車と燃料電池車についての提携に関わってある噂が流れている。この提携には「スポーツ車」も含まれているかどうかだ。トヨタは過去に素晴らしいスポーツ車を生産し、今もGT86をスバルと連携して生産販売している。だが、トヨタと比べると、BMWのスポーツ車はより一層深い印象を与えるクルマであり、スポーツ車に寄せるBMWの慣例は「ドライブを楽しむクルマ」という考えを強く持っている。
BMWは豪華なスポーツ車をつくることができる能力をもつ一方、トヨタはできるだけ楽しいクルマをコストを省きながらつくることができるだろう。トヨタの最高経営責任者 (CEO) 豊田章男は、 GT86 の感情的に高められる魅力を訴えることだろう。となると、退屈なBMW Z2またはその他のスポーツ車をBMWが開発しなくてもすむことになる。そういう点では、トヨタのCEOはBMWに対しても主要な役割を担っていることになるかもしれない。 事実、日本のこのリーダーは、ニュルブルクリンクでレースをしたことがあり、BMW の大ファンであると同時に悪夢を見てしまったとも会見で述べている。この会見の詳細はこちらで。これが本当ならば、BMWはZ2の開発を中止して大きな費用削減ができる。

2012年7月2日月曜日

ヨーロッパをBMWでドライブするゲーム

BMWが提供している公式ゲーム。リスボンからスタートし、ヨーロッパを縦断するゲームだがパソコンゲームになれない私は一度も終着点に到達したことはない。
このように墨絵のような画面中にある道路を走らせる。エンジン音が心地よく響くがうっかりすると脱落したり衝突してしまう。
いろいろな国の街に出会うことができる。メールアドレスとパスワードを登録すれば無料でゲームを開始できる。楽しんでください。

BMW Mini 三菱自動車のNedcar工場で生産か


日本の三菱自動車が所有するNedcarプラントを使ってBMW車を生産することが確実になったようだ。過去11年間生産を続けて来た三菱自動車は本年末で生産を中止する。ところが、BMWがこの工場を買い取るのではなく、ある既存の車種(多分、Mini)の生産を依頼するだけのようだ。これが事実ならば、英国でのMini生産能力を助ける役割を果たすことになる。欧州金融危機による経済の不安定さを考えれば賢いやり方だ。ロイター通信などは報道しているが、BMWはこのような交渉の内容については否定している。世界の自動車業界での勝ち組と負け組が鮮明になってきたように思える。

2012年7月1日日曜日

BMW Valvetronic


「2001年2月に行なわれたジュネーヴ・モーターショーで発表された316tiの直列4気筒エンジンに初めて採用された。アクセルの踏み込み量に応じて、吸気バルブのリフト量を可変させるリンクを電動モーターで駆動することによりエンジン出力を制御する。このため、優れたスロットルレスポンスや、吸気抵抗の低減による燃費やエンジン出力の向上が実現出来る」(ウィキペディアより引用)ただし、超高速回転では対応できないので、2012年までのMモデルでは採用されていないが、2012 BMW M5 (F10)などから徐々に使われはじめた。